1. はじめに : なぜ“口唇縮小の後悔”で検索する人が多いのか

「唇が大きいのが気になる」
「口唇縮小を受けたいけど、しこりや左右差が怖い」
そんな悩みでこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
口唇縮小という整形手術は、ヒアルロン酸のように“足す施術”とは異なり、取り戻しが難しく、医師の技術によって仕上がりに大きな差が出るのが現実です。
だからこそ、「ダウンタイム」「しこり」「感覚が戻らないかも」などの不安を事前に知っておきたい人は少なくありません。
実際、私も「やってよかった」と思う部分と、「もっと慎重に選べばよかった」と後悔した部分の両方を経験しました。
しかも、口唇縮小に関する情報は非常に少なく、症例も限られているため、SNSや口コミだけでは不安を拭いきれない方も多いはずです。
この記事では、私自身が口唇縮小の施術を受けた体験と医学的な根拠を交えながら、口唇縮小で後悔しないためのポイントをお伝えします。
また、それぞれのリスクを最小限に抑える対策方法も紹介します。
「やってよかった」と思える整形にするために、この記事があなたの判断材料になれば嬉しいです。
▶関連記事 :「口が大きいのがコンプレックスだった私が、口唇縮小を選んだ理由」
この施術を決意するまでの心の葛藤や、カウンセリングで感じた不安を記録した記事です。実際の“選ぶまで”の過程が知りたい方はこちら。

2. ダウンタイム中のリアル : 痛み・腫れ・食事制限の現実

私の場合、上下唇の約4割を切除する口唇縮小術を受けました。
そのため、ダウンタイムは想像以上に厳しく、回復には数日〜数ヶ月の覚悟が必要でした。
まず、施術で局所麻酔の段階から強い痛みがあります。
針の痛みではなく、麻酔が注入される“圧迫とジワジワ広がる痛み”が特に印象的でした。
その後の施術中は意識があるため、精神的にも大きな緊張を伴います。
施術直後は唇の内側がパンパンに腫れ、話す・笑う・食べるすべての動作がストレスの連続。
とくに最初の3日間は、噛む動作すら刺激になり、冷ましたおかゆやゼリー以外はほぼ不可能でした。
回復の目安(私の場合)
経過日数 | 状態 |
---|---|
術後〜3日 | 強い腫れ・ピリつき・生活の全てが負担 |
4〜7日目 | 腫れが徐々に引くが、見た目はグロテスク |
2週目〜 | 見た目は落ち着くが、感覚の麻痺は残っている |
1〜2ヶ月 | 徐々に神経が回復、違和感は減るがしこりは少し残存 |
ダウンタイムを乗り切るための3つのコツ
- 1. 冷却パックは“控えめ”に使うのがポイント
-
過剰な冷却は血行を妨げ、回復が遅れるリスクがあります。
1回15〜20分を1セットにして、間隔を空けながら使いましょう。 - 2. 術後3日間は「完全オフ」のスケジュールに
-
会話や笑顔も負担になるため、外出・仕事・人と会う予定は絶対に避けるべきです。
痛み止めや保冷グッズは事前に揃えておくと安心です。 - 3. 食事は“噛まずに流せる”冷たいものを用意
-
- ポタージュスープ
- 冷やしたゼリーやプリン
- 冷たい茶碗蒸し
- 豆腐や冷製スープ類
口を開けずに食べられるものが基本。
温かいものは腫れや痛みを助長する場合があるため避けましょう。
▶関連記事 : 【体験談】涙袋ヒアルロン酸注射のリアル経過 : ダウンタイム・費用・リスクを徹底レビュー
目元のプチ整形も「ダウンタイムが軽そうで実は大変」だったという体験談。同じ“繊細な部位の整形”として共通点があります。

3. 唇の“しこり”はいつ消える?私が感じた経過と原因考察

術後に私が最も気になったのは、**唇の内側に残った“しこりのような感触”**でした。
上下唇を約4割切除する口唇縮小を受けた私は、術後1週間ほどは腫れや痛みに気を取られていましたが、1ヶ月を過ぎても指先に感じる“コリッ”とした硬さが消えなかったことで、一気に不安が大きくなりました。
そして今、術後から3年が経過していますが——
このしこりは、今も完全には消えていません。
日常生活では見た目に影響はありませんが、口を大きく開けたり、唇を強く伸ばすような動きをすると“芯のような突っ張り”が内側から感じられる状態です。
しこりの形状は楕円というより、切開して縫合されたラインに沿った“線状”の硬さとして残っています。
ただし、このような経過はあくまでも私個人のケースです。
実際、私のように長期間しこりが残る人は少数派で、多くの人は術後1〜3ヶ月でしこりが自然に馴染み、気にならなくなったと感じるという声もあります。
▶ 参考研究 : 美容整形における合併症の重要性を論じた論文では、「フィラーや切開手術後に生じるしこりや硬結、瘢痕」は想定されるリスクであり、術前に説明すべきだとされています。特にソフトティッシュフィラー後の肉芽腫や、切開による血腫・線維化などが、術後の“しこり”として認識されるケースは多く報告されています。
Complications in Cosmetic Surgery: A Time to Reflect and Review and not Sweep Them Under the Carpet
4. 左右差が出たらどうする?1ヶ月後も残った違和感の正体
「腫れが引けば自然に整うはず」と思っていたのに、1ヶ月経っても左右差が残っていたときのショックは大きなものでした。
下唇の左側だけがわずかに厚く、特に口を閉じているときに目立つ感じがして、気になって仕方がありませんでした。
医師からは「2〜3週間は様子を見て」と言われていましたが、数ヶ月経っても変化はありませんでした。
1. 考えられる左右差の原因
- 縫合位置のわずかなズレ
- 血流やむくみの偏りによる一時的な腫れ残り
- 医師の確認不足や術中の左右バランス調整ミス
2. 左右差が残ったときの対処ポイント
- 1ヶ月時点で写真を残す(正面・横・笑顔)
- 変化の有無を判断するために重要。医師への説明もスムーズになります。
- 遠慮せず、気になる点を医師に具体的に伝える
- 「なんとなく違和感」ではなく、「○側の○mmがふくらんでいる」と具体化すると対応されやすくなります。
- 修正や経過観察を提案されなかったら、セカンドオピニオンも視野に
- 納得感のある判断ができるかどうかは、術後満足度の大きな鍵になります。
3. 自然に馴染むこともあるが…
- 2〜3ヶ月以内に吸収や腫れの引きで改善する人も多数
- しかし、3ヶ月を過ぎても明確な非対称が続く場合は「修正術」も検討されるケースが多いです
4. よくある疑問 : 「これは失敗なの?」
結論から言えば、術後1〜2ヶ月の左右差は“経過の一部”として想定される範囲です。
ただし、「いつまでも変わらない」「触ると片側だけ硬い」などの症状があれば、医師への確認・再診・修正提案の有無をしっかりチェックすべきタイミングです。
「医師によっては“3ヶ月以内に吸収が進めば問題なし”と経過観察を勧めることもあります。
5. 医師選びが命取りになる理由 : 後悔を防ぐカウンセリングの鉄則

私が一番後悔しているのは、納得できないカウンセリング内容でも“勢いで施術に進んでしまったこと”です。
特に口唇縮小のように症例数が少なく、技術差が激しい施術では、医師選びの一歩がそのまま仕上がりに直結します。
SNSや口コミの「雰囲気が良かった」「優しかった」だけでは安心できません。
“本当に信頼できる医師かどうか”を見抜くには、冷静なチェックポイントが必要です。
後悔を防ぐカウンセリングのチェックリスト
- 1. 症例写真は「施術者本人」のものを院内で複数確認
-
SNSのビフォーアフターではなく、その医師が施術した実例を見せてもらうことが大前提です。
- 2. 不安点を伝えたときの医師の反応を見る
-
- 良い例
- 「その点はこうしたケースで対応します」など具体的に答える
- 悪い例
- 「大丈夫ですよ〜」と曖昧に流す、質問をさえぎる
- 良い例
- 3. 希望は“写真+NG例”もセットで提示する
-
「ナチュラルにしたい」は抽象的です。
「こうなりたくない」も伝えると、イメージのズレを減らせます!
補足 : カウンセリングは“契約の一部”という意識を
施術に進む前に、カウンセリングは「契約前の最終判断材料」として扱うべきです。
その場で不安を感じたなら、即決せず一度持ち帰る勇気も、大きな後悔を防ぐポイントです。
▶関連記事 : 糸リフトをした私が気づいた“たるみの本当の原因”と根本解決の方法
満足したはずの整形でも、時間が経ってから違和感に気づくことがあります。糸リフト体験を通じて「後悔と向き合う姿勢」を学べる記事です。

6. 後悔しないために知っておきたい3つのこと
整形は“完成”がゴールではありません。
「完成してから、自分がどう感じるか」までが手術の一部です。
そのために、私が身をもって痛感した大切な3つの視点があります。
1. 術後すぐは満足でも、数ヶ月後に変化が出ることがある
「その時は良かったけど、半年後にしこりや左右差に気づいた」
そんな声は決して珍しくありません。
時間が経ってから違和感に気づくことも多いため、長期視点で判断しましょう。
2. ダウンタイム中の過ごし方で回復の質が変わる
食事・冷却・睡眠など、術後の3日間のケアは“仕上がりを左右する時間”です。
無理をしない、口元を極力動かさないなど、小さな積み重ねが回復を大きく左右します。
3. 医師選びと相談の精度で、満足度は8割決まる
どれだけ良い技術でも、「伝え方を間違える」「希望を共有できない」だけで理想とはズレてしまいます。
「こうなりたい」だけでなく「こうなりたくない」も明確に伝えましょう。
7. FAQ : よくある不安に専門視点+体験ベースで回答

- 術後にできた“しこり”は本当に自然に消える?
-
多くの場合、術後1〜3ヶ月以内で自然と馴染むことが多いです。
ただし私のように、数年経っても触れるとわかるしこりが残るケースもあります。
不安なときは自己判断せず、医師に触診してもらいましょう。
必要に応じて、溶解注射や修正切除が検討されることもあります。 - 唇の感覚が戻らない…これは異常?
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術後は神経が一時的にダメージを受けているため、3ヶ月程度は感覚の鈍さが続くことがあります。
私も感覚の戻りには約4ヶ月かかりました。
ただし**半年以上経っても変化がない場合は要注意。
**神経圧迫や線維化の可能性もあるため、早めの医師相談が安心です。 - 左右差っていつまで様子を見るべき?
-
1〜2ヶ月は「経過のうち」として許容範囲とされます。
ただし、3ヶ月経っても明らかな非対称が残る場合は、修正の対象になることもあります。
写真記録や感触メモをつけておくと、医師にも説明しやすくなります。 - しこりをマッサージで柔らかくしてもいい?
-
自己流マッサージは逆効果になることがあります。
特に縫合部の線維化が進行する可能性があるため、必ず医師の指示に従って行ってください。 - 修正したくなったらどうすればいい?簡単にできるの?
-
修正施術は“初回よりも難易度が高い”ことも多く、再ダウンタイムや追加リスクもあります。
「なんとなく不満」だけで即決せず、まずは別の医師の意見を聞くのが安心。
私も今後修正を検討するなら別クリニックでのカウンセリングを最優先にします。
8. まとめ : 後悔を“最小限”にするために、今できること
「不安だけど気になる」「でも失敗したくない」
口唇縮小に対して、そんな複雑な気持ちを抱える方は少なくありません!
この施術は情報が少なく、担当医による差も大きいため、“なんとなく”で選ぶと後悔につながりやすい整形です。
でも、だからこそ大切なのは「不安だからやらない」のではなく、
「不安に備えて、冷静に判断する」という視点。
- ダウンタイムは想像以上に不便
- しこりは数年残ることもある
- 左右差は“時間”と“対応”で改善することも多い
それぞれのリスクを知ったうえで、術前の準備・カウンセリング・経過観察を丁寧に重ねていけば、後悔のない整形に近づくことは十分可能です!
整形とは、自分の“見た目”だけでなく、“感情”と向き合う行為でもあります。
この体験が、同じ悩みを抱えるあなたの判断材料になれたなら、私にとっても意味のある整形だったと思えます!
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