1. はじめに｜ニキビと赤みは同時にケアすべき肌悩み
よくある肌トラブルの組み合わせ「ニキビ＋赤み」
ニキビと赤みは、20〜30代の女性に非常に多い肌悩みのセットです。
ニキビが治りにくい、炎症が長引く、肌が敏感になっている…そんな悩みを抱える人は少なくありません。
実はこの2つの症状は原因が重なる部分も多く、同時にケアすることで相乗的に改善が期待できます。
間違ったケアが炎症を悪化させることも
強いピーリングやアルコール入り化粧水など、刺激の強いスキンケアは逆効果になることも。
「優しく鎮めながら、毛穴や皮脂もケアする」という視点が重要です。
2. ニキビと赤みに効果的なスキンケア成分5選
1. ツボクサエキス（CICA）｜鎮静とバリア機能のサポート
韓国スキンケアの象徴とも言えるCICAは、「ツボクサ（Centella Asiatica）」というハーブから抽出される植物成分。
主成分であるマデカッソシドやアシアチコシドには、抗炎症・抗酸化・創傷治癒作用があります。
赤みやヒリつきなどの炎症を抑えるだけでなく、皮膚の自己修復を促すことでニキビ跡や刺激後の再生もサポート。
さらに、バリア機能を強化する作用があるため、外部刺激に弱い敏感肌にも向いています。
CICAはナイアシンアミド・セラミド・パンテノールなどとも相性が良く、ライン使いで安定的な肌質改善が期待できます。
▶参考研究 : ツボクサエキスは、コラーゲン合成の促進・抗炎症・抗酸化作用を通じて、傷の治癒を早める効果がある。臨床試験では、糖尿病性潰瘍や火傷、手術後の瘢痕軽減などで有効性が確認されている。ナノキャリアやマイクロニードルなどの先進的な製剤技術との組み合わせにより、さらに高い効果が期待されている
Topical Application of Centella asiatica in Wound Healing: Recent Insights into Mechanisms and Clinical Efficacy
2. ティーツリー葉油｜殺菌・抗炎症でニキビ原因菌を抑える
ティーツリーオイルは、「メラレウカ・アルテルニフォリア」という木の葉から抽出される精油で、天然の抗菌・抗真菌作用に優れています。
特に、ニキビの原因となるアクネ菌に対する殺菌力が高く、炎症性ニキビの鎮静・悪化予防に効果的。
さらに、毛穴の中の皮脂バランスを整える働きもあり、脂性肌やマスク蒸れによる肌荒れにも有効です。
注意点として、精油濃度が高いと刺激になることがあるため、敏感肌の方は1％未満の濃度から始めるのが安全です。
▶参考研究 : ティーツリーオイルは抗菌・抗炎症・抗酸化作用を持ち、特に炎症性ニキビの改善に有効とされている。複数のヒト試験で、軽度〜中等度のニキビの減少が確認された。
Tea Tree Oil: Properties and the Therapeutic Approach to Acne-A Review
3. アラントイン｜肌荒れ・赤みをやさしくケア
アラントインは、主にコンフリーという植物の根や、尿酸の代謝産物として得られる成分で、皮膚の修復・鎮静・抗炎症に幅広く活用されてきました。
微小なキズや摩擦による赤み、乾燥によるカサつきなどに対して、角質を柔らかくしながら水分保持を促すため、荒れやすい季節の変わり目にもおすすめです。
さらに、アトピー肌やベビー用スキンケアに使われることからも分かるように、刺激性がきわめて低く、どんな肌質でも使いやすい万能整肌成分です。
▶参考研究 : アラントイン5％を含む乳液を用いた動物実験により、炎症細胞の減少・線維芽細胞の増殖促進・上皮再生の早期化が確認され、創傷治癒を有意に促進することが初めて組織学的に証明されました。
Profile of wound healing process induced by allantoin
4. ナイアシンアミド｜皮脂コントロール＋色ムラ改善
ナイアシンアミドは、水溶性のビタミンB3誘導体で、皮脂分泌の抑制・メラニン転送のブロック・炎症抑制という3つの主要効果が認められています。
そのため、赤み・毛穴の開き・ニキビ跡の色素沈着といった“肌トーンの乱れ”全般に効果的。
肌の弾力を高める作用もあり、エイジングケアの面でも注目されています。
5％以上の高濃度製品では一時的に刺激を感じることもあるため、まずは2〜4％前後のアイテムから始めて、肌の様子を見ながら継続するのがおすすめ。
▶参考研究 : ナイアシンアミドはメラノソームの転送を35〜68％抑制し、色素沈着や肌のくすみに対して有効であることが、in vitroおよび日本人女性を対象とした臨床試験の両方で確認されています。4週間の使用で有意な肌の明度向上と色ムラの改善が報告されました。
The effect of niacinamide on reducing cutaneous pigmentation and suppression of melanosome transfer
5. サリチル酸（BHA）｜毛穴詰まりと炎症を同時にケア
サリチル酸は脂溶性のBHA（ベータヒドロキシ酸）で、皮脂に溶け込んで毛穴の奥に入り、詰まりの原因となる角質や皮脂を分解します。
抗炎症作用もあるため、白ニキビや黒ずみ毛穴、角栓詰まりによる吹き出物などに効果的。
さらに、肌表面をなめらかに整えるため、ザラつき改善やくすみ対策にも使われています。
ただしピーリング作用があるため、乾燥肌や敏感肌の方は低濃度（0.5〜1％程度）で週1回程度から導入し、必ず保湿ケアを併用することが推奨されます。
▶参考研究 : サリチル酸は毛穴詰まりの除去や抗炎症作用を持ち、ニキビやくすみ改善に有効とされています。2023年のレビューでは、細胞間接着を解除する「脱接着作用」によって角質を穏やかに剥離する仕組みが示されました。脂性肌や色素沈着への効果、安全性の高さも複数の研究で確認されています。
Salicylic acid as a peeling agent: a comprehensive review
▶ 関連記事 : 毛穴レス肌を叶える！黒ずみ・開き毛穴の原因と対策
サリチル酸やナイアシンアミドを活用した毛穴ケアの方法を、原因別にわかりやすく解説しています。
3. 成分別おすすめスキンケア製品
1. ツボクサエキス（CICA）配合 : VT COSMETICS シカデイリースージングマスク
肌荒れ・赤み・乾燥のトラブルを「貼るだけ」で鎮める人気パック！
ポチップ
主な有効成分と働き
- ツボクサエキス（CICA）
- 炎症を鎮め、肌荒れを防ぐ
- マデカッソシド
- 肌の修復を助け、バリア機能を強化
- ヒアルロン酸Na
- 高保湿で乾燥を防ぎ、うるおいをキープ
- パンテノール（プロビタミンB5）
- 水分の蒸発を防ぎ、柔らかな肌へ導く
このマスクの特徴・メリット
- 薄くて密着力の高いシートで液だれしにくい
- 30枚入りの大容量で毎日使える
- 冷蔵保存でさらに引き締め感UP！
こんな人におすすめ
- 敏感肌・赤みが出やすい肌質の方
- 忙しい朝や疲れた夜に手軽に保湿＆鎮静ケアしたい方
- 成分もコスパも妥協したくない人
2. ティーツリー・サリチル酸配合 : MEDIHEAL ティーツリーエッセンシャルマスク
皮脂・ニキビ・赤みに悩む肌、簡単に使えてニキビに効果的な集中ケア！
ポチップ
主な有効成分と働き
- ティーツリー葉油
- アクネ菌の繁殖を抑え、炎症を鎮める
- サリチル酸（BHA）
- 毛穴の詰まりを防ぎ、角質をケア
- アラントイン
- 赤み・刺激を抑えて肌をなめらかに整える
- カミツレ花エキス
- 植物の力で外的刺激から肌を保護
このマスクの特徴・メリット
- さっぱり系の使用感でベタつかない
- 高濃度の美容液が含まれ、密着度も高く効果的
- 複数枚セットでコスパが良い、毎日のケアに最適
こんな人におすすめ
- ニキビ・皮脂トラブルが出やすい脂性肌〜混合肌
- 肌荒れや毛穴詰まりを手軽にケアしたい方
- 清涼感のある使い心地が好きな方
3. アラントイン配合 : セラヴィ モイスチャーローション
敏感肌や赤みに悩む肌をやさしく整える高保湿ローション！
ポチップ
主な有効成分と働き
- グリセリン
- 保湿をサポートし、しっとりなめらかな肌に整える
- アラントイン
- 炎症や赤みを鎮め、肌を穏やかに修復
- セラミド（1・3・6-II）
- バリア機能を補い、外的刺激から守る
- ヒアルロン酸
- 肌にうるおいを与え、水分をキープ
このローションの特徴・メリット
- 低刺激・無香料・ノンコメドジェニック処方で毎日安心
- べたつかずサラッとした使用感なのにしっかり保湿
- 顔だけでなく全身にも使える万能保湿ケア
こんな人におすすめ
- 赤み・乾燥・外部刺激で肌が敏感になりやすい方
- 季節の変わり目やゆらぎ肌対策をしたい方
- 成分重視
4. ナイアシンアミド配合 : 魔女工場 ガラクナイアシンセラム
毛穴・くすみ・トーンの乱れをケアする実力派ビタミン美容液！
ポチップ
主な有効成分と働き
- ナイアシンアミド
- メラニン生成を抑え、トーンアップ＆毛穴引き締め
- ガラクトミセス培養液
- 肌にツヤと透明感を与える発酵成分
- アデノシン
- ハリ感をサポートし、エイジングサインにアプローチ
- ヒアルロン酸
- 肌のうるおいを保ち、バリア機能を補強
このセラムの特徴・メリット
- 軽いテクスチャーでベタつかず、朝晩使いやすい
- トーンアップ・毛穴ケア・潤い補給がこれ1本で完結
- 敏感肌でも使える低刺激設計（パラベン・人工香料不使用）
こんな人におすすめ
- 毛穴の開きや肌のくすみが気になる方
- 赤みや色ムラのない“なめらか肌”を目指したい方
- ビタミン系美容液に挑戦したいが刺激が気になる方
▶ 関連記事 : 【2025年最新】貼るコスメ完全ガイド：話題のフェイスパック・美容液パッチ・ニキビパッチを徹底比較！
CICA・ティーツリー・サリチル酸など、成分ごとに選べる“貼るだけスキンケア”を総まとめで紹介しています。
4. 肌質・悩み別：成分の選び方と使い方のコツ
- 敏感肌はまず、低刺激＆鎮静成分からスタート
-
CICA（ツボクサエキス）やアラントインなどの鎮静成分は、肌に負担をかけずにバリア機能を整えたいときに最適。
まずは肌のコンディションを安定させてから、保湿や美白など次のステップに進むのが基本です。 - ピーリング系成分（BHA）は頻度と濃度の調整が重要
-
サリチル酸などの角質ケア成分は、週1〜2回・低濃度（0.5〜1％程度）から様子を見て導入しましょう。
使用後に赤みや乾燥が出た場合はすぐに中止し、保湿ケアで整えることが大切です。 - 混合肌・皮脂が多めの人は、部位ごとのWケアもおすすめ
-
たとえば、Tゾーンには皮脂コントロール系成分（ナイアシンアミドなど）、頬の赤みには鎮静成分（CICAなど）のように、悩みに応じてスキンケアをパーツ別に使い分けるのが効果的。
肌のコンディションに合わせた使い方をすれば、全体のバランスが整いやすくなります！
▶ 関連記事 : 【20〜30代向け】乾燥・くすみに効く成分＆スキンケア5選
敏感肌やくすみが気になる方に向けて、日常使いしやすい有効成分とケアのポイントを紹介しています。
5. よくある疑問Q&A｜成分の併用や注意点とは？
- CICAとナイアシンアミドは一緒に使える？
-
基本的には問題ありません。
むしろ、鎮静＋毛穴ケアの相性が良く、一緒に使うことで効果を補い合えます。 - ティーツリーは敏感肌でも使っても大丈夫？
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低濃度であれば使用可能です。
ただし、刺激を感じやすい人や初めて使う場合は、必ずパッチテストを行いましょう。 - ピーリングと保湿はどちらを優先すべき？
-
赤みや肌荒れがある場合は、まず鎮静と保湿を優先してください。
肌が整ってから、週1回程度のピーリングを徐々に取り入れるのがおすすめです。 - サリチル酸はCICAと併用してもOK？
-
はい、併用は可能です。
ピーリング後は肌が敏感になるため、CICAなどの鎮静成分でしっかり肌を落ち着かせるケアがおすすめです。
順番としては、ピーリング→CICA系のスキンケアの流れがベストです。
6. まとめ｜ニキビと赤みを同時に改善する「鎮静＋毛穴ケア」の効果的な方法
ニキビや赤みをケアするには、炎症を抑える成分＋毛穴を整える成分の組み合わせが鍵です。
肌状態に合わせて、バランスよく取り入れることが大切です。
一度で完璧を求めず、自分に合うアイテムを段階的に見つけていくことが大切です！
継続することで、肌は少しずつ応えてくれます。
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