スポンサーリンク

【簡単解説】持続可能な開発目標SDGsとは何か?
日本の取り組み方針と状況

スポンサーリンク
ビジネス

SDGsについて、「SDGsとは持続可能な開発目標であり、17の目標が設定されており、17の目標には計169のターゲットが設定されていること」は理解できている。しかし、実際のところ日本はどういう取り組みを実施しているか不明なままの方は多くいるかと思います。

私もこの記事を書くために、学習するまでは、SGDsという言葉が独り歩きしていました。

まだ、SGDsについて、理解できていない人は下の記事で【簡単解説】をしているので、確認してください。

『SGDsとは』を理解できた方は、日本の取り組み世界のトレンドを簡単に解説します。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

日本政府が掲げる5つの主要原則

SDGsカラーホイール

日本政府は、持続可能な開発目標(SDGs)の17の目標について、目標達成のために行動する上で、
必ず考慮しないといけない『5つの主要原則』を設けています。

SDGsに関する取り組みを実施する際は、以下の「5つの主要原則」に従う必要があります。

また、

政府が、関係府省一体となって、あらゆる分野のステークホルダーと連携しつつ、広範な施策や資源を効果的かつ一貫した形で動員していくことを可能にするために、「5つの主要原則」を定めています。

SDGsとは:農林水産省

普遍性

国内実施と国際協力の両面で率先して取り組む

包摂性

誰一人取り残さない。国内実施、国際協力のあらゆる課題への取組において、人権の尊重とジェンダー平等の実現を目指し、子供、若者、高齢者、障害者、難民、国内避難民など、脆弱な立場におかれた人々一人一人に焦点を当てる。

参画性

脆弱な立場におかれた人々を含む誰もが持続可能な社会の実現に貢献できるよう、あらゆるステークホルダーの参画を重視し、全員参加型で取り組む。

統合性

経済・社会・環境の三分野の全てに、複数のゴール・ターゲットの相互関連性・相乗効果を重視しつつ取り組む。

透明性と説明責任

取組状況を定期的に評価し、公表・説明する。

日本が示した8つの優先課題

国連が17の目標・169のターゲットを設定しましたが、日本政府として注力するべきことを示すために8つの優先課題を設けられています。

8つの優先課題は、”5つのP”と関連づけられます。

People(人間)
  1. あらゆる人々が活躍する社会・ジェンダー平等の実現
  2. 健康・長寿の達成
Prosperity(繁栄)
  1. 成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション
  2. 持続可能で強靱な国土と質の高いインフラの整備
Planet(地球)
  1. 省・再生可能エネルギー、防災・気候変動対策、循環型社会
  2. 生物多様性、森林、海洋等の環境の保全
Peace(平和)
  1. 平和と安全・安心社会の実現 
Partnership (パートナーシップ)
  1. SDGs 実施推進の体制と手段

8つの優先課題を実施するために、具体的な施策として、日本政府は毎年『SDGsアクションプラン』を宣言しています。

“ジャパンSDGsアワード”の取り組み

SGDsの17の目標に対して、企業や団体が目標達成のために、それぞれが取り組むだけでは知識・経験の共有がうまく行われない可能性があります。

そのために、SGDs推進本部がSGDsの目標達成をするために、優れた取り組みを実施した企業や団体を『ジャパンSDGsアワード』として表彰しています。

表彰される取り組みは、日本が掲げる『5つの主要原則』を基準に評価されます。

評価については、外務省HPでは以下のように述べられています。

ジャパンSDGsアワードは,持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた企業・団体等の取組を促し,オールジャパンの取組を推進するために,2017年6月の第3回SDGs推進本部において創設が決定されました。

SDGs達成に資する優れた取組を行っている企業・団体等を,SDGs推進本部として表彰するもので,NGO・NPO,有識者,民間セクター,国際機関等の広範な関係者が集まるSDGs推進円卓会議構成員から成る選考委員会の意見を踏まえて決定されます。

外務省HP

ジャパンSDGsアワードは、2017年より始まり、毎年表彰されております。

これまでの「ジャパンSDGsアワード」を受賞した取り組みは以下をご参照ください。

ジャパンSDGsアワード | JAPAN SDGs Action Platform

世界のトレンド

SDGsについて、世界の動向を簡単に説明します。

SGDsで宣言されている17の目標は2030年までの達成目標であるために、これからの社会・ビジネスにおいて、重要なキーワードとなると考えます。

循環型経済(CE:サーキュラーエコノミー)

循環型経済とは、サーキュラーエコノミーとして、EU(欧州連合)から始まった考え方です。

従来の「資源を利用して“生産”➡”消費”➡”廃棄”」という経済モデルではなく、廃棄されるものを資源として「”生産”と”消費”」のサイクルをまわす経済モデルとなります。

循環型経済(CE:サーキュラーエコノミー)

また、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の考え方との違いが分かりにくくなりますが、

  • CE:サーキュラーエコノミー
     ➡廃棄物ゼロを目指す。
      計画的に廃棄物を資源として、考える。
  • 3R(リデュース・リユース・リサイクル)
     ➡可能か限り、廃棄物を減らす
      リサイクルが不可であれば、廃棄する。  

エシカル消費

「エシカル」とは、「論理的な」という意味を持ちます。つまり、論理的な消費となります。

論理的な消費といわれても、よくわかりませんが、以下の考え方で消費をするということです。

『地域や環境、人権に配慮できいる商品を消費者が選び、消費を行うこと』

ミネラルウォーターで有名な「ボルヴィック」がキャンペーンとして行っていた、
「1ℓ for 10ℓ」:1リットル出荷する毎に10リットルの水をアフリカで供給する
もエシカル消費となります。

身近な取り組みでは、エコバッグの利用もエシカル消費となります。

ESG投資

企業の売上高や利益を重要視した投資スタイルではなく、
『環境(Enviroment)』『社会(Social)』『企業統治(Governace)』を考慮した投資となります。

『環境(Enviroment)』:地球温暖化対策や省エネ化、再生エネルギーの利用、など

『社会(Social)』:人権への配慮、ジェンダーの問題、労働環境の適正化、など

『企業統治(Governace)』:法令遵守、情報の適切な開示、など

ESG投資が重要視され始めた要因は、PRI(責任投資原則)が提唱されたことにあります。

国連が支持する責任投資原則(PRI)は、環境、社会、ガバナンス(ESG)課題と金融業界の関係に光をあて、安定的で持続可能な金融システム構築に寄与するフレームワークを世界の投資業界に対し提供することで、これまでの看過をあらためることに貢献しています。

https://www.unpri.org/

これからSDGsの17の目標を考慮していない企業は市場から追い出される可能性があります。しかし、ESG投資の場合、国連が推奨しているので、長期的な投資先となることになると思います。

まとめ

SDGsについて、日本政府の取り組みを簡単に解説しました。日本政府が掲げる5つの主要原則8つの優先課題を少し意識することで働き方と過ごし方に少し変化があれば生まれればいいです。

いち早く行動している企業や団体もすでにあり、「ジャパンSDGsアワード」として表彰されています。毎年、表彰されているが、まだ日が浅いため、認知度を上げるにはもう少し時間がかかりますね。

SDGsに限らず、世界のトレンドとして、循環型経済(CE:サーキュラーエコノミー)エシカル消費ESG投資も少し触れました。

まだ、常識ではないですが、2030年に近づくにつれ、常識となるでしょう!

参考

「農林水産省」:https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/about_sdgs.html

「外務省」https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/award/index.html

コメント

タイトルとURLをコピーしました