アイキャッチ画像は『Canva』で作成しています。
6W2Hとは何か?
6W2Hとは問題や課題に対して思考を広げることができるフレームワークの1つです。
問題や課題について、6W2Hで質問を投げかけ、分析していくことができます。
ここでいう問題の課題の違いは下の通りです。

問題解決:
現在の状態が危機的状況であり、すぐにでも対処が必要な状況。
ここで、危機的状況を作り出している要因が問題となり、問題を解決することで“あるべき姿”へもっていくことが目的。

課題達成:
現在の状態でも特に影響はない状況。
しかし、理想の状態ではなく、現状に改善の余地がある。この時に理想と現状の差が課題であり、この差(ギャップ)を埋めることが課題達成の目的。
使ったらどうなるのか?
6W2Hを使ったことで、自分が求める解が一発で求められるものではない。
あくまでも、情報整理のツール・フレームワークの1種です。
しかし、6W2Hのフレームワークを利用することで『問題や課題に対して、思考を広げること』ができます。
業務を行う上で、すぐに手を動かすのではなく、情報整理のためにフレームワークを利用することで無駄を排除することができ、作業効率は向上します。
また、手戻りのリスクを軽減することもできます。
- 相手がいる状況で、ヒヤリングツールとして6W2Hを活用することでもれなく事柄を聞くことができます。
- タスク/業務を行う前に、6W2Hで情報を整理し、上司と認識齟齬がないか確認に利用する。上司に限らず、ステークホルダーとの意識合わせに用いても有効です。
5w1hとは違うのか?
6W2Hは「How much(いくら?)」「Whom(誰に)」が追加された“5W1H”を拡張されたフレームワークです。
Who / Whom により、5W1Hよりも『誰が』と『誰に』を意識することでより具体性を持たせることができます。後続作業で、『誰が』と『誰に』が明確となることで作業効率が良くなります。
6W2Hを適用した後はどうすればよいのか?
QCストーリーを元に”問題解決”と”課題達成”へ当てはまると、
問題解決では、『現状把握』、課題達成では『課題の明確化(攻め所の設定)』となります。
6W2Hを利用したことで目的を完了とすることは時期尚早です。
分解した要素に対して、さらに深掘りすることで対処すべき問題・課題が明確となります。
『なぜなぜ分析』や『ToBe/Asis』を利用することも有効です。
※リンクを張っているので、気になる方は合わせて、確認してください。
ちなみに、QCストーリーにおける”問題解決”と”課題達成”は以下のように進め方となります。
問題解決
- テーマ選定
- 現状の把握
- 目標の設定
- 要因の解析
- 対策の検討と実施
- 効果の確認
- 標準化と管理の定着
課題達成
- テーマ選定
- 課題の明確化(攻め所の設定)
- 目標の設定
- 方策の立案
- 成功シナリオの追求
- 成功シナリオの実施
- 効果の確認
- 標準化と管理の定着
6W2Hの使い方
整理したい事象をテーマとして、以下の表に従って、それぞれを埋めていきます。
テーマは問題であっても、課題であってもいずれでもよいです。

例として、「資格の勉強をしたいが、時間が確保できない」というテーマ(問題)で6W2Hで分解してみます。
ここでは問題に対して、シンプルに分解しただけなので、これからのアクションが明確となったわけではありません。
重要なことは、テーマに対して、様々な視点から観測・整理することであり、「客観的な視点で思考を広げること・今まで気づけなかった視点を獲得すること」が目的です。

気を付けるポイントは何か?
- テーマとそれぞれの要素が文章として、つながっているか?
- テーマについて、偏りなく、もれなく情報を抽出できているか?
- あいまいな言葉を使っていないか?
→ あいまい言葉・表現を使う場合はその先の情報を引き出すこと
6W2Hを利用するにあたって、正解はありません。
しかし、利用するにあたり、上記の3点は抑えておくようにしましょう。
まとめ
問題や課題を見つけ出すフレームワーク「6W2H」について、紹介しました。
問題や課題をテーマとして8つの問い(6W2H)でテーマを分解して、客観的にテーマと向き合いましょう。
6W2Hのフレームワークで整理することで、思考を広げることの手助けとなり、新たな視点が見えてくることもあります。
まずは、問題や課題が見つかれば、
『誰が、誰に、何を、どうやって、なぜ、いつ、どこで、いくら』で分解して事象をもれなく正確に整理しましょう。
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