Chromebookはとても便利な端末で、通常のパソコンと比べると価格も低価格で、コスパのすごくいい端末です。
普段使いでも、AndoroidのGoogle Playストアのアプリが利用可能なので、利用用途は幅広いです。他にもいろいろなことができます。
- 起動までの時間が短い
- データはGoogleクラウドに保存可能
- 強固なセキュリティソフトが不要
- オフラインでも利用可能
- 書き心地のよいUSIペンが利用可能
- アプリ開発(Linux App Support)も可能
しかし、アプリとChromeだけでは満足できない場面もあります。例えば、2021年3月2日より、Windows 10ユーザーへの無償提供が始まった“PowerAutomateDesktop”はChromebookでは利用できません。
windows10ユーザであれば、無料利用できる自動化ツールが使えないのは諦めポイントではありますが、Chromebookの限界を感じます。
しかし、『ChromeBookからWindows10のPCへリモート接続して、この問題を解決しようと思います。』
ChromeBookからWindows10端末へリモート接続して
WindowsOSのように使う
※メインPCとしてWindows10のパソコンがあることが前提となります。
ChromeOSだと、非対応のソフトウェアは使えない
先に述べたように、Windows10を利用していれば、Power Automate Desktopなどのソフトウェアは利用可能です。しかし、ChromeOSでは非対応のソフトウェアはまだまだ多く存在します。
Chromebookはとても使い勝手の良いPCですが、その点については、残念なポイントとなります。
私も普段使いではChromebookで十分ですが、どうしてもWindowsOSで特定のソフトウェアを使いたくなる時があります。
しかし、この問題を解決する方法があります。
それは、ChromebookからWindows10のPCへリモート接続すれば解決できます。
ここでは、ChromebookからWindows10のPCへリモート接続する2つの方法を教えます。
ChromebookからwindowsOS端末へリモート接続する方法
ここでは、下記の2つの方法を解説します。
- AnyDesk (アプリ)
- ChromeRemoteDesktop (Chromeの拡張機能)
AnyDesk
AnyDeskは以下の特徴があります。
AnyDeskインストール手順とポイント
1.まず、公式ページでアクセスして、接続させたいPCの両方にAnyDeskをインストールします。
➡公式ページはここをクリックしてください
2.AnyDeskをインストールして、起動すると下記の画面が出力します。

3.接続したいPCの『あなたのアドレス』の数字を、
接続するPCのAnyDesk起動画面の『リモートアアドレス』に入力する。
4.接続したいPCの画面で“承認”すれば、リモート接続成功です。

★ポイント
- リモート接続を行うため、接続したいPCは起動状態である必要がある。
- AnyDeskの設定で「セキュリティ-不在アクセスにチェック」を入れていないと、
毎回承認が必要
出先でWindowsOSのPCがないことが前提となるため、上の2点はクリアすべきポイントとなります。
1点目は、「Windowsの設定-電源とスリープからスリープ状態へならないように設定し、PCを常に起動としていればクリアです。」
2点目は、AnyDeskの設定画面から「無人アクセスを許可する」にチェックを入れます。この時、「ワークスペースへのパスワードを変更する」が表示されるので、任意のパスワードを入力してください。
※下記の画面を参考にしてください。
これで設定は完了で、次回リモート接続時にパスワードを入力すれば、接続したいPC側で“承認”する必要はなくなります。



ChromeRemoteDesktop
ChromeRemoteDesktopは、ブラウザであるchromeの拡張機能となります。
したがって、『Chromeウェブストア』から機能追加が可能です。
ChromeRemoteDesktopの設定
『Chromeウェブストア』の「ストアを検索」から”ChromeRemoteDesktop”と検索します。

上記の通り、検索できれば、指示に従い、ダウンロードします。ダウンロードが完了すれば、「Google Chrome」の拡張機能に追加されます。

追加されれば、リモート接続したいPCでGoogle Chrome(ブラウザ)の拡張機能から”Chrome Remote Desktop”をクリックします。
※私の場合は、接続したいPCはWindows10のPCとなります。

クリックすると、以下の画面が表示されるので、リモートアクセスの設定より”オンにする”をクリックして、接続するPCの名前を設定します。
![Goog Chrome リ モ - ト テ ス ク ト ッ プ
リ モ - ト ア ク セ ス
こ の デ 八 イ ス
リ モ - ト サ ホ - ト
リ モ - ト ア ク セ ス の 設 定
こ の パ ソ コ ン へ の リ モ ー ト ア ク セ ス を 許 可 す る に は 、 【 オ ン
に す る ] を ク リ ッ ク し て く た さ い 。
オ ン に す る](https://mochi-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/image-11.png)

名前を入力すれば、そのあと、「PINの入力」を行います。このPINコードは“Chrome Remote Desktop”で接続する際に必要となるので、忘れないコードにするのが吉です。

下記の通りになれば、準備完了です。

別のPCから、先ほど名前を決めたPCを選択して、PINコードの入力を行うことでリモート接続が可能となります。
実際にChromebookからWindowsPCへリモート接続する
今回、Power Automate Desktopで実行するフローはシンプルなフローとしました。
なお、冒頭でも触れましたが、接続先のPCが起動状態であることが前提となります。
「WindowsEdgeでもちブログを開く」
AnyDeskでPower Automate Desktopのフローを実行
①AnyDeskの起動(ChromeBookからアプリの選択)

②リモートアドレスに接続するPCのアドレスを入力と“⇒”をクリック
※すでに接続実績があれば、履歴が残るため、履歴からも接続可能です。

③パスワード認証(予め設定したパスワードを入力)

④PADの起動(接続が完了すれば、PADを起動します。)

⑤対象のフローの実行


上手く、フローが実行できました。
ChromeRemoteDesktopでPower Automate Desktopのフローを実行
①chromeRemoteDesktopの起動(ChromeBookからアプリの選択)

②接続先のPCの選択

③PINコードの入力

④PADの起動(接続が完了すれば、PADを起動します。)

⑤対象のフローの実行


AnyDeskと同じように上手く、フローが実行できました。
私の主観で感想をいうと、「AnyDesk」よりも「chrome Remote Desktop」のほうはスムーズに接続できるイメージです。
しかし、PADの実行結果はいずれも同じなので、好みによるかと思います。
まとめ
今回、ChromeBookでは起動することができないソフトウェアをどうにか利用する方法として、リモート接続の方法を説明しました。
PADを例に挙げて、リモート接続からシンプルなフローを実行しました。結果は問題なく実行することができます。
要点をまとめると以下の通りです。
- AnyDeskとChromeRemoteDesktopを使えば、ChromebookからWindowsPCへリモート接続することは可能
- Chromebookからリモート接続することで、活用の幅が広がる
- 通信速度によって、操作にラグは発生する
- PADで予めフローを作成/バッチファイルを作成しておくことで、操作ラグの無効化可能
コメント